10月 秋風に揺れて庭に咲く、アメジストという原石

秋風に揺れて庭に咲く、アメジストという原石

秋の柔らかな日差しが差し込むベランダで、今、我が家のアメジストセージが見事な紫色の花穂を揺らしている。

その姿を眺めるたびに、愛おしさと、どこか引き締まるような特別な想いが胸に満ちていく。

実は、この秋を一緒に迎えるはずだった「初代」のアメジストセージを、この夏の猛烈な酷暑で枯らしてしまった。

大好きな花だからと大切に手をかけていたけれど、さすがに近年の容赦ない暑さには耐えられなかったようだ。

日に日に元気がなくなっていく姿を見るのは辛く、完全に枯れてしまったときは本当に悲しかった。

植物を育てる喜びと、自然の厳しさを突きつけられた、切ない夏の終わり。

だからこそ、いま目の前で新しく、力強く咲いてくれているこの株への愛着はひとしおだ。

「今度こそ、守り抜いて、大切に育てていきたい」。

そう心に誓う私を励ますかのように、ビロードのような質感の紫色のグラデーションは、秋の風に吹かれて優しく揺れている。

アメジストセージには、「家族愛」や「素朴な神聖」という花言葉がある。

ベランダという我が家の大切な空間で、家族のように寄り添ってくれるこの花に、まさにぴったりの言葉だと思う。

見つめているだけで、酷暑の厳しさを乗り越えた心が、そのふわふわとした質感のように丸く解きほぐされていく。

これからは、この美しい紫色をベランダの中だけで終わらせたくない。

私にとってこの花は、ベランダに咲く「アメジスト」という名の愛おしい原石だ。

我が家を彩るリースやスワッグにはもちろん、私のワークショップの素材としても、この原石を少しずつ取り入れて、素敵に仕立てていこうと計画している。

ドライフラワーにしても、あの色鮮やかな紫や柔らかな質感が綺麗に残ってくれるのが、この花の嬉しいところだ。

自然がくれた原石を、私の手仕事でひとつひとつ丁寧に磨き上げ、新しく形を変えていく。

「これ、我が家のベランダで育ったアメジストセージなんです」

そんな会話を交わしながら、みなさんとリースを紡ぐ時間を想像すると、今から胸がワクワクしてくる。

去っていった初代への感謝を胸に。

秋風に揺れるこの原石が咲かせてくれた紫の色彩を、私の手仕事を通じて、たくさんの人の笑顔へと繋いでいきたい。


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