ピンチを乗り越えたアップルゼラニウムの小さな奇跡
今年の夏は本当に過酷だった。容赦のない酷暑が続いたかと思えば、今度は長引く雨。
そんな厳しい環境のせいか、わが家のアップルゼラニウムに異変が起きていたのだ。
ふと見ると、葉の裏や根本のあたりに、部分的に白いものが付着していた。
「まさかうどん粉病? それとも虫……?」とハラハラしながらよく観察してみたが、どうやらそのどちらでもない様子。
原因がはっきりと分からないまま放置するわけにもいかず、悩んだ末に「一か八か、これでダメなら仕方ない!」と、思い切って丸ごと刈り取ってしまった。
ガランとした鉢植えを見ては「大丈夫かな……」と少し寂しい気持ちで過ごしていたが、先日、信じられない光景を目にした。
なんと、刈り込んだ株元から、本当にちっちゃな、ちっちゃな新しい芽が顔を出していた!
「ひょっとして、これってアップルゼラニウムの赤ちゃん……!?」
見つけた瞬間は、もう嬉しくて、思わずその場で声を上げそうになってしまったほどです。

「つながった!」
驚いたのはその生命力。
こんなに小さな赤ちゃん葉っぱなのに、鼻を近づけてみると、ちゃんともう一人前にアップルゼラニウムの甘酸っぱい香りがする。
植物の力強さには、本当にいつも感動させられる。
それからは、毎朝ベランダに出て水やりしながら、鉢を覗くのがすっかり日課になった。
日を追うごとに、少しずつ、でも確実に大きく育ってきてくれている姿に思わず目を細めてしまう。
今はまだ小さな赤ちゃんだけど、この葉っぱたちが、やがてぷっくりとした可愛いハート形に育ち、あの白い可憐な花をたくさん咲かせてくれる日を夢見ている。
そして、あたり一面にあの青リンゴのような爽やかで優しい香りがふわっと漂う瞬間を想像すると、今から楽しみで仕方がない。
厳しい夏を乗り越えてくれた小さな相棒。これからも大切に見守っていきたい。
小さな暮らしの案内人
