シルバーグリーンに宿る真珠
連日のうだるような猛暑がようやく身を潜め、今日は朝から雨模様。
今朝もバルコニーへ出ると、我が家のミモザがいつもよりずっと鮮やかに、そして誇らしげに雨を浴びていた。
鉢植えで育て始めて、今年で三年目。
私の背丈をいつの間にか追い越し、今では二メートルほどにまで真っ直ぐに伸びている。
この夏の容赦ない日差しに耐え、コンクリートの照り返しの中でじっと息を潜めていたあの葉たちが、
今は恵みの雨を全身で喜んでいるようだ。
シルバーグリーンの繊細な葉の一枚一枚に、丸い雨粒がいくつか留まっている。
曇天の柔らかな光を吸い込んで、それはまるで、仕立てたばかりのドレスに散りばめられた
クリスタルのように美しく際立っていた。
花が咲くまでには数年かかる。
そう聞いていたから、今朝もただ、雨に濡れる美しい葉だけを眺めているつもりだった。
けれど、雨のしずくに光る枝先をじっと覗き込んだとき、私は小さく息を呑んだ。
葉の付け根に、息を潜めるようにして寄り添う、
小さな、本当に小さな緑色の粒。
「あ、つぼみだ……」
それは、この過酷な猛暑を鉢植えの中でじっと耐え抜いた我が家のミモザが、静かに蓄えてくれていた未来の輝き、来たる春への約束だった。
いつか私の手でまあるいリースを編む日が、今から待ち遠しくてたまらない。
そのときはきっと、今日見つけた小さなつぼみたちが、鮮やかな黄色いリボンのように、バルコニーを、そして私の部屋を彩ってくれるはずだ。

「慌てなくていいよ。ここでずっと、一緒に待とうね」
雨粒の重みで小さくお辞儀をする二メートルの相棒に、心の中でそっと声をかける。
いつか訪れる黄色い春を待ちながら、この小さなバルコニーで、愛おしい相棒とともに季節を重ねていく時間が、今の私には何よりも愛おしい。
小さな暮らしの案内人
