9月 秋への庭仕事~ローズゼラニウム

秋への庭仕事~ローズゼラニウム


やっと猛暑から少し気温が下がり、今日はどんより曇り空。

耳をすませば、ツクツクボウシの声が聞こえてくる。

ベランダに出てふと見ると、大好きなローズゼラニウムの葉っぱが小さくなって、すっかり元気がなくなっている。

暦の上では秋というものの「このままじゃ、まだまだ30度超えのこの時期を超せないかもしれない……」そう思って、

少し季節は早いけれど、思い切って挿し木をすることにした。

親株からそっと切り分けたのは、11本の小さな枝たち。

今は、エアコンの涼しい風が届くリビングの片隅みが、この子たちの臨時の避難所。

土に挿してから、今日でちょうど4日目。

毎日11本の様子をじっと眺めてみるけれど、まだみんながシャキッとしているわけではない。

少しうつむき加減の子もいて、「ちゃんと根っこを出してくれるかな」「お部屋、寒すぎないかな」
と覗き込むたびに、ちょっぴりドキドキしている。

挿し木は、目に見えない土の中のがんばり。

外のうだるような暑さを忘れて、この涼しいお部屋の中で、11本の枝たちは今、一生懸命に新しい命を始めようとしている。

小さいながらもリビングにふわりと広がる、ローズゼラニウムの甘くて爽やかな香り。

それはまるで、小さな枝たちが「がんばっているよ」と言ってくれてるように感じる。

窓の外の厳しい夏が通り過ぎて、心地いい秋の風が吹く頃、

この11本が無事に根付いて、みずみずしい緑の葉っぱを広げ、可愛いお花を咲かせてくれますように。

そんな日を夢見ながら、今日も愛おしい鉢植えをそっと見守っている。


小さな暮らしの案内人