二十四節気 立冬(りっとう)|歳時記

立冬―巡る季節と、冬を迎える小さな準備

11月7日は暦のうえでは、「立冬」。
本格的な冬の始まりを告げる節気を迎えています。

朝夕の冷え込みには日ごとに厳しさが増す一方で、ぽかぽかと温かな日差しに包まれる「小春日和」の日も訪れます。

寒さと温もりが交互にやってくるこの時期、何より心を奪われるのは夕暮れ時の美しさです。

空一面が燃えるような夕焼けに染まり、葉を落とし始めた木々が鮮やかなシルエットとなって浮かび上がる——その力強いコントラストに、思わず立ち止まって息をのんでしまいます。

そんな季節のグラデーションに寄り添うように、我が家のガーデンも表情を変えていきます。

夏の間に元気に枝葉を伸ばしていたハーブたちは生長を緩やかに止め、静かな休眠の準備に入ります。

それでも、冷たい風の中で凛とたたずむタイムやローズマリーをそっと撫でると、変わらない豊かな香りと生命力にハッとさせられます。

そして、私のこの季節のもうひとつの楽しみは、散歩がてらの木の実拾いです。

足元を見つめながら歩けば、ドングリや大きなクヌギ、愛らしい松ぼっくりやメタセコイアの木の実たちがそっと顔を出してくれます。

持ち帰った木の実たちと、お庭のドライハーブを合わせ、手元で一つひとつ編み込んでいくリース作りは、我が家の冬の大切な手仕事です。

木の実の表情を生かしながら形にしていく時間は、心まで優しく満たしてくれます。

またハーブティーとして冬の間の楽しみにハーブを保存したりと、収穫の恵みを家の中に迎え入れる楽しみがいっぱいです。

冬が少しずつ近づいてくると、家の中の「冬支度」も本格化します。

寒さに身を縮めながらも、自然の恵みを集めて進める冬支度は、これから訪れる本格的な冬を愛おしく迎えるための大切なステップです。

ひざ掛けや厚手の絨毯を引っ張り出したり、お気に入りのマグカップを出して温かいお茶の準備を整えたり。

冷たい風に身を縮めながらも、こうしたひとつひとつの手仕事をしていると、これから訪れる本格的な冬を心地よく迎えるための温かな準備が整っていくのを感じます。

移ろう季節の風を感じながら、新しい季節を、温かなぬくもりとともに大切に過ごしていきたいですね。

小さな暮らしの案内人