今日のお話し
「前回ご紹介した『食欲の秋を彩るスパイス』に続き、今回は『香りの衣替え』がテーマです。五感を使って、秋の暮らしをより豊かに整えていきましょう。」
平安時代から始まった「香りを身にまとう」身だしなみ
日本における衣替えの習わしは平安時代から始まったと言われていますが、当時の貴族たちは、四季の移り変わりを香りに託して着物に焚きしめていました。
衣服に好みの香りを染み込ませることは、この時代の高貴な人たちにとって欠かせない大切な身だしなみだったのです。
その頃の名残りからでしょうか、現代の私も着物を着るときには、やはり匂い袋やお香をそっと身につけたくなります。
今では海外製・日本製を問わず、たくさんの種類の香水が自由に選べる時代になりました。
だからこそ身につけるときは、強すぎず弱すぎず、すれ違ったときに「ふんわりといい香りがする」程度に抑えるのが大人のマナーです。
街ですれ違った瞬間に、そんな心地よい香りを上品にまとっている人に出会うと、「なんて素敵な人なのだろう」と誰もが目を細めてしまうのではないでしょうか。
秋は落ち着いた「オリエンタルな香り」がおすすめ
私自身、夏の間は瑞々しい柑橘系やシトラス系の香りを中心に使っていましたが、秋になると、少し甘さのあるオリエンタルな香りや、草木や土の温もりを感じられるような、深く落ち着いた香りに自然と惹かれます。
アロマテラピーで使われる精油(エッセンシャルオイル)には、自律神経やホルモンバランスを司る脳の「視床下部」に働きかけ、心と体のバランスを整えてくれる素晴らしい力があります。
これからの季節は、お家の中で過ごす時間が徐々に増えていきます。
より心地よい空間を作るために、お洋服やカーテン、絨毯などの模様替えと一緒に、空間の香りも秋色に塗り替えてみましょう。

秋の夜長を豊かに彩る、おすすめの香り
秋の夜長をリラックスして過ごすために、特におすすめの精油をピックアップしました。
- カモミール / バニラ:芯からホッとするような、優しい甘さのある香り。
- サンダルウッド(白檀) / フランキンセンス:心を深く落ち着かせる、神秘的でウッディな香り。
- サイプレス / プチグレン:まるで静かな秋の森にいるような、凛とした草木の香り。
- クラリセージ / シナモン:温かみがあり、お部屋のアクセントになるスパイシーで深い香り。
- ティートリー:すっきりとした清潔感のある爽やかな香り。
これらの中から、お好みの香りを2〜3種類ブレンドして、アロマランプやアロマディフューザーでお部屋に広げてみてください。
自分の好きな香りに包まれる時間は、一日の疲れを優しく解きほぐし、極上のリラックスタイムをもたらしてくれます。
また、精油成分がお部屋の空気を循環させ、心地よく満たしてくれます。
ぜひ、あなただけの特別なブレンドを見つけて、素敵な秋の夜長を心地よくお過ごしください。
🌿今日のひとこと
これからの季節は窓を閉め切る日が多くなりますが、ブレンドの中に殺菌作用のある「ティートリー」を1滴加えると、空間の空気清浄にも役立ち、一石二鳥です。
